サッカーとは、精神的に自立した個々の選手が、複数動的な敵と味方の中で、さまざまな選択肢の中から最善あるいは次善の選択を、周りと連動しながら瞬時に決断し続けるスポーツである。動的に複数の敵味方の関係性の中で連動して不断に決断して行く、「組織的」なスポーツである。
日本人は上記の組織的な行動を苦手の様に思える。日本人の言う組織的な意味は集団的の意味に考えられる。
「集団的」とは、ある型やパターン、マニュアルといったその集団が持つルールを全員が共有して守ること。
日本人は己を殺し、皆が同じ方向にパターンを磨いて行う「集団的」行動を得意としている。パターンや型を磨いて行く競技には長けている。(もちろんそれでもそこで勝ちを収めるには想像を絶する努力と困難と、それに匹敵する称賛が必要だと思われるが‥)
例えば、
・己の技術を純粋に磨いて行く、体操やフイギュアスケートやシンクロナイズドスイミング
・レーンが分かれている、水泳や陸上やスピードスケート
・1対1や2対2の、柔道やレスリングや卓球やテニスやバトミントン
・攻守の交代がはっきりしていて選択の決断を思考する時間が割と取れる、野球やカーリング、将棋
などは、パターンや型を精緻に磨くのが得意な日本人にとって、精神的にも取り組みやすい競技だと言える。
当スクールでは組織的スポーツの中で決断出来る心を育てている。
本当の自立とは自分で決断すること、責任を取る覚悟を持つこと。